
三菱地所物流リート投資法人(3481)のIPO初値予想株価については様々な意見が出ていますが、私自身の考えをまとめておきたいと思います。
地政学的リスクを除けば有利な状況か
まず、地政学的リスクを除けば、三菱地所物流リート投資法人(3481)は有利な状況が揃っていると考えています。
非常に似たリートIPOである三井不動産系リートが既に上場しており、公募割れを回避して、なおかつ、初値形成後に値を伸ばしているからです。
こうした前例があるのは大きく、三菱地所物流リートがもし初値で下げたとしても、長期保有者が出てくることが予想されます。
そのため、三菱地所物流リートのIPOに参加するリスクは、大量取得でもしない限りそれほど大きくないというのが私自身の考え方となります。
何としても当選を狙うIPOではない?
ただ、その一方で必ずしもIPOの当選を狙いに行く必要もないと考えています。
現在のリート市場は非常に弱含みとなっており、加えて地政学的リスクを抱えている状況でもあります。
長期保有前提であれば、必ずしもIPOで取りに行く必要もないと言えるかもしれません。
三菱地所物流リートのIPOの初値予想と参加スタンス
三菱地所物流リート(3481)のIPOについては、基本的にはプラスリターンを予想しています。
仮条件が上方修正されたことで上値余地が減った一方で、公募割れリスクも軽減されたと考えることもできます。
ただ、前述している通り、何が起きてもおかしくない状況で、絶対にIPOを取りに行かなければいけない案件ではありません。
そのため、参加スタンスとしては、ある程度は当選を狙うイメージになります。当選狙いで参加はするものの、大量の取得は狙わないというスタンスです。
それなりに人気化が予想され、簡単には当たらないのでその点は考慮していきたいところです。
三菱地所物流リートのIPOにこだわる必要はない
IPOに関しては、三菱地所物流リート(3481)以外にも当選の期待できるIPOが非常に出てきている状況です。
その中で、必要以上のリスクを冒す必要はないと考えています。
1枚でも当選すれば嬉しいものなので、ある程度の数は狙いに行きますが、今回は節度を守った参加になりそうです。
三菱地所物流リート投資法人(3481)の株価は長期的にどうなる?
三菱地所物流リート投資法人(3481)は、三菱地所物流リートと似た展開になるのであれば、長期的に上昇すると考えられます。
保有物件も優良であり、期間投資家のファンドに組み込まれるケースも出てくるでしょう。
ただ、年初からリート指数は右肩下がりにあり、現時点においても非常に弱い動きを見せています。
リート指数の底が確認できれば間違いなく買い、と言えますが現状は微妙であり、上昇するとは断言できない状況です。
相場に不確実性があるため、必ずしも長期保有すればリターンになるとは限らない点は頭に入れておいた方が良いでしょう。
リートに関しては下落が続いていますが、もしも反転し始めたら、非常にチャンスでもあります。
IPOにも注目ですが、リート指数の反転狙いの投資は、東京オリンピックを控えた現状ではかなり狙い目の投資法になるでしょう。
そのチャンスが近いうちにやってくるかもしれません。
こうした状況を踏まえても、三菱地所物流リート投資法人(3481)のIPOは注目ということができるでしょう。